さよならわたしのクラマー

 漫画原作の2021年春クール作品。映画も公開された。

 サッカーアニメがあると聞いて見始めたけれど、まぁまぁかなと思いながら見ていた。そんな折、原作をちょっと読んで面白すぎてアニメの不甲斐なさに悲しくなったので褒める記事ではない。

 アニメとしては作画も低調で、とくに試合のシーンがアップばかりなのが厳しい。サッカーでのキャラクターの良さは動きで表現するしかないので、作画のリソースが厳しいスタジオにはあわない原作だったのではないだろうか。

 もっと悪いのは脚本なのだけれど、もう細かいところをいいだしてもしょうがない。企画レベルの問題かもしれない。ただ、この原作はキャラクターに寄せた緩い雰囲気のアニメに寄せるべきじゃなかった。根底にある緊張感が損なわれて、原作の線による迫力も完全に失われていた。

 企画の段階でボタンの掛け違えがあったのだろうか、そんな不毛な想像をしつつ、もったいないなぁという感想だけが残る作品だった。