少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド

 ばなな視点の再編集版。

 あるいは神の視点による舞台裏。

 こうして一本の映画で見直すと、考察の余地はあっていろいろ考えたくなるけれど意外とシンプルでアッパーな作品だなとも思う。とくに囚われたひかりを救う終盤のシーンがほぼ勢いなところとか。

 記号の用いかたも結構シンプルで、東京タワー=約束=幽閉された塔=戯曲スタァライトの結末という一致は、彼女らがフィクションの登場人物であるというメタフィクション的な視点も含めて単一の構造をとっていて、現実世界の象徴である東京タワーが戯曲の場面へと貫通し、物語世界と現実、そしてメタフィクションも含めて主人公の勢いで突破するシーンの爽快感は、よく練られたシンプルな構造が持つ力なのだろう。

 主人公ふたり以外のキャラクターは(大場なな以外)あまり本筋に影響しないのだが、主人公が結末へ至る道のりとして、そして世界観を広げる存在としてわりと気に入ってはいる。