ハイキュー!! TOP THE TOP

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 25話にて終了。そのうち次があるでしょう。

 

 進撃の巨人も似たような事情を抱えているけれど、「1作目の人気が出て続きをやることになった漫画原作のアニメ」というのはいろいろな制約を受ける。一作目より売上は落ちるだろうから予算は前回より抑えたいとか、作る方のモチベーションがそこまで上がらないとか、スタジオに別の仕事が入ってスケジュールが厳しいとか。

 アニメ「ハイキュー!!」の突出した点は、Production I.GのCGを元に作画する手法によって、バレーボールという時間と空間の中で行われるスポーツという題材が極めて効果的に描かれたことだった。空間に配置されたキャラクターをスローモーションで動かしながら、カメラを3次元的に回り込ませる。視聴者は3次元的な位置関係と各々の動きを1カットで認識する。バレーボールはチームスポーツであるために同時に事態が進行する。キャラクター個々のドラマを展開しながら、実際のチームスポーツの試合を観戦しているような密度の高い娯楽、それがアニメ版ハイキュー!!だった。

 ただ、この手法も相応に手間はかかる。長期間続くシリーズで続けるのは困難だ。で、どうするかというと大抵はキャラクタードラマの比重を大きくして、長期シリーズ故の積み重ねという利点を活かそうとするわけだけれど、本作はその手法をもっとも正当に正面から挑んでいる。長い話数をかけてキャラクターを試合を通じて表現する。その精度でひたすら正面から挑む、恐るべき職人仕事。

 加えて、というべきか。ハイキューはバレーボールの外のドラマがほとんど持ち込まれない。進路とか恋とか、そういった競技の外の事情を持ち込まない作風は、キャラクタードラマと試合を中心とした物語構成と相性がいい。ストレス要因になりやすい要素なので、それらを廃したのは現代的な話作りでもあると思う。(冷める要因にもなりやすいしね。応援してるチームの試合が関係ない事情で注目されるのとか嫌じゃん)

 そんなこんなで初期のクオリティの突き抜け方からすれば大分丸くなったけれど、やっぱり比類ない質で続くらしく、次があるならドラマ的な盛り上がりも大きそうなので楽しみにしている。