ゾイドワイルドZERO 第50話

 完結。

 

  ゾイドの演出と舞台の仕立て方については監督が初代と/ZEROの方ということもあり完璧。街の破壊演出や敵の暴れっぷりは近年の某怪獣映画のオマージュもあって進化していた。

 コロナでスケジュールが狂ったのだろうなというのは感じるところもありながら、十分楽しめた最終回だった。

 

 

 以下余談。

 ゾイドというモチーフは、機械の身体を持つことによって現代人にとっては動物よりも親しい存在になっている。制作コスト度外視で考えるなら、敵として立ち回るのがイレクトラに支配された野生ゾイドなんかでも良かったかも知れない。

 テーマ的な面で良かったのは勝手に参戦する兵士や主兵装とエヴォブラストを失っても戦うオメガレックスとジェノスピノのシーン。軍隊という理性、武装という使命を失い、ライダーは個人として、ゾイドは生物として闘争に向かう姿は、たとえ落とし所がゾイドを戦いに利用しないことであっても必要なシーンだった。

 あと、国家の兵器たる軍隊のなかでときに衝動的に振る舞うクリストファー・ギレルはよいサブキャラクターだった。主人公がほとんど悩んだり挫折したりせずに高い壁に挑み続けた物語なので、こういった破天荒でアクの強い人物はストーリーを停滞させずに厚みを作れる。

 やはり尺不足感は否めず、なんかショートアニメもやるということなので続きは期待している。