虐殺器官 1

虐殺器官 (1) (カドカワコミックス・エース)

虐殺器官 (1) (カドカワコミックス・エース)

虐殺器官 (1) (カドカワコミックス・エース)

  • 作者:麻生我等
  • 発売日: 2016/03/23
  • メディア: コミック

 

 

 原作は読んで映画も見たのだけれど、ハーモニーのコミカライズが良かったのでこっちも期待して読み始めた。

 

 小説というのは消費者に委ねる部分の大きい表現手段なので、映画やコミカライズにあたってはたいてい何処かを強調して何かを拾わない取捨選択が必要になる。映画では主人公・クラヴィス・シェパードのナイーブな内面と特殊部隊に所属するアメリカ人としての外的なドラマの二面性が、チェコの美しい街並みやアメリカ人としての暮らしぶり、残虐な戦闘のコントラストとなりクラヴィス・シェパードとジョン・ポールの繊細さが浮かび上がる構成をしている。

 で、今のところ1巻だけの感想なのだけれど、結構ドライな作風の漫画家のようで、いまいちかなぁというところ。(こんなのはすぐ覆る類の感想なのだけれど)

 セリフの少ないハードな戦闘は上手いのだろうなというのは伝わってくるけれど、原作での主人公のナイーブさのイメージがあるのでそこの表現が控えめでイマイチ乗れない。(尺が割かれていないというより、演出や表情の問題で)

 文学青年クラヴィス・シェパードが出てきて読者としても人物像が固まると思うので、そこまでは読むつもりでいる。