チェンソーマン 8

チェンソーマン 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 ハロウィーン

 

 VSデビルハンターの第8巻。

 バトルがほとんどを占め、殆どのキャラクターは仕事でやってるので敵に思い入れがなく心理ドラマ的な盛り上がりも小さいのに話がダレないのは、キャラクターを好きにさせる力が大きいよなぁ。(キャラクターを好きさせて飽きさせないのは現代的な傾向だよなぁ)

 キャラクター造形はとくに欠点の描き方がうまくて、ズルさや弱さをギャグに混ぜながら出すので嫌いにならないし、例えばそのズルさが敗北に繋がるみたいな嫌いになる要素を描かないのはバランス感覚の良さだよなぁと。

 好かれるキャラクター造形というのは(恋愛的な好きでない好きの話だ)共感できるというのが大きな要素だけど、欲望や煩悩への共感はバトルとのコントラストとB級(Z級)趣味と噛み合ってうまく機能しているという印象。(反面戦うのが怖いみたいな平凡な葛藤をすっ飛ばすあたり、娯楽作品としての自覚と割り切りがはっきりしている)

 本能的な欲望は描くのにありふれた葛藤は描かないというのはドラマの排除という意味で少年漫画的で、キャラクターで広い世代にアプローチして展開で引っ張る作品が広い世代にウケるのは現代ならではという気もする。