プロメア

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  • 発売日: 2020/05/24
  • メディア: Prime Video

 

 

 amazonプライムビデオに来ていたので。

 公開当時に面白いとの噂は聞いていたし、トリガーと中島かずきの「キルラキル」コンビなので観に行けたら行こうと思っていたのだけれど、関西人の行けたら行くというのはつまり行けないということなのだ。

 

 中島かずきは『カイエンの聖衣』を読んでキルラキルを思いついたというエピソードから完全にヤバい人と認識している。ストーリーは本筋自体は普通で、設定の奇抜さもキルラキルの後ではそこまで強烈には感じない。本筋だけ追って見てしまうと、主人公の生活や人となりが見えてこないとか、敵役の主張と対立がありふれたもので新しさがないとか、それに対する回答が放棄されているとかそういうツッコミが出てくる。

 が、この突き抜けた設定とキャラクターにツメタメの効いた作画で見るべきところはそこではない。

 これらのシナリオ上のフラストレーションはロジカルに解決するのではなく放棄して突き抜けている。テーマの取り方が社会問題なものだけれど、設定が明かされて第三幕に移ったところで対立の軸が「社会問題」から「SFのメカニズム」に飛躍する。主人公のドラマは控えめで、社会問題上の対立を中心に据えたことによるフラストレーションがロジカルに解決されるのではなく、軸を変えて突き抜ける飛躍のドライブ感が強くて終盤は作画や演技も相まって勢いがすごい。正直見ていてここまで加速するのかと驚いた。

 前半から中盤における対立の作品内での回答は若干不足している気がするし、そこが気になるというのも出てくるだろうけれど、そもそもそこに重心を置いて見る映画でもない気がする。

(余談だけれどこの映画は結構丁寧な三幕構成をしている。重要な転換点が40分と80分にある点とか)

 

 映像面は文句無しで、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』『キルラキル』から正当進化した作画とCGの融合、ツメタメが強くテーマと相乗効果を生んでいる見得を切った金田系作画、これまでの(とくにキルラキルグレンラガンからの)経験値による設定と調和した演出は完璧に近い。単独の劇場作品というより、トリガー作品のこれまでの集大成という側面もある。(既視感のあるキャラクターが出てくるしね)